冬の寒さや結露、夏の暑さの原因の多くは「窓」にあります。窓の断熱リフォームには、大きく分けて4つの方法があり、家の状態や目的によって向いている方法が違います。この記事では、それぞれの特徴と選び方をわかりやすく紹介します。
窓の断熱リフォーム4つの方法
| 方法 | どんな工事? | 工事の手軽さ |
|---|---|---|
| 内窓の設置 | 今の窓の内側に、もう1つ窓を付ける | 手軽 |
| 外窓の交換(カバー工法) | 今の窓枠の上に新しい枠をかぶせて、窓ごと交換する | 中くらい |
| 外窓の交換(壁を壊す工法) | 窓のまわりの壁を壊して、枠ごと新しくする | 大がかり |
| ガラスの交換 | サッシ(枠)はそのままで、ガラスだけ替える | 手軽 |
① 内窓の設置
今ある窓の室内側に、もう1つ窓を取り付けて「二重窓」にする方法です。「二重窓」「インナーサッシ」とも呼ばれます。
よいところ
- 壁を壊さないので、工事が短い時間で済みます(1か所あたり1時間ほどが目安)。
- 窓と窓の間に空気の層ができるので、断熱だけでなく、結露や外の音を減らす効果も期待できます。
- マンションでも取り付けやすい方法です。窓の外側のサッシは、多くのマンションで共用部分になっていて、自分だけでは交換できないことが多いためです。
気をつけたいところ
- 窓を開けるときに、2つの窓を開け閉めすることになります。
- 今の窓枠の奥行きが足りない場合は、枠を足す部品が必要になります。
② 外窓の交換(カバー工法)
今の窓枠を残したまま、その上に新しい枠をかぶせて、窓をまるごと新しくする方法です。
よいところ
- 壁を壊さないので、1か所あたり半日〜1日ほどで終わることが多いです。
- 窓が1つのままなので、開け閉めの手間は変わりません。
- 古くなって開け閉めしにくい窓も、新しい窓に替えられます。
気をつけたいところ
- 枠をかぶせる分、ガラスの部分(開口部)が少し小さくなります。
- マンションでは、管理組合の許可が必要になることが多いです。
③ 外窓の交換(壁を壊す工法)
窓のまわりの壁を壊して、古い枠ごと取り外し、新しい窓を取り付ける方法です。「はつり工法」とも呼ばれます。
よいところ
- 窓の大きさや形を変えることもできます。
- 枠が太くならないので、開口部の大きさを保てます。
気をつけたいところ
- 外壁や室内の壁の補修も必要になるので、工事の期間と費用が大きくなります。
- 外壁の張り替えなど、大きな改修とあわせて行うと効率がよい方法です。
④ ガラスの交換
サッシはそのままで、ガラスだけを断熱性の高いもの(複層ガラスや真空ガラスなど)に替える方法です。
よいところ
- 工事が手軽で、見た目もほとんど変わりません。
気をつけたいところ
- 枠(サッシ)の断熱性は変わらないので、枠から熱が逃げる分は残ります。
- 今のサッシに入るガラスの厚さには限りがあるので、選べるガラスが限られることがあります。
目的別のおすすめの選び方
| こんなとき | 向いている方法 |
|---|---|
| まずは手軽に、寒さや結露を減らしたい | 内窓の設置 |
| 外の音も気になる | 内窓の設置 |
| マンションに住んでいる | 内窓の設置 |
| 窓が古くて開け閉めしにくい | 外窓の交換(カバー工法) |
| 窓の大きさや形も変えたい | 外窓の交換(壁を壊す工法) |
| 見た目を変えずに、手軽に断熱したい | ガラスの交換 |
実際には、窓の大きさや状態、家の構造によって向いている方法が変わります。まずは業者に現地を見てもらい、提案と見積もりを受けるのがおすすめです。
補助金を使うときのポイント
国の「先進的窓リノベ事業」では、4つの方法のどれも補助金の対象になります。ただし、次の点に気をつけましょう。
- 対象になるのは、事業に登録された製品を使った工事です。
- 補助金の申請は、工事をする登録事業者が行います。お客さんが自分で申請することはできません。
- 補助金の額は、窓の性能や大きさによって変わります。
くわしくは、先進的窓リノベ事業の公式サイトでご確認ください。
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